大竹 千広さん
テーマ:ポテンシャルの高い女性がどんどん入社してくる
・・なのに・・私はチャレンジしています。
今日の講師は、大竹千広さん。大竹さんは、A旅行社という業界の中のトップクラスの会社の中で、女性で子持ち営業管理職(営業担当課長)の草分けとして働いて来た。女性をもっと活用しなければ駄目だと、会社がやっと気づいて目を一寸開いてきたところであるが、未だ道遠しという。今までの苦労話や感じていることなどざっくばらんに話してもらった。
採用の段階では、圧倒的に男性より女性が問題意識もしっかりしており、優秀な人材が多い。以前は男性を戦略的に採用時も多く採用していたものの、近年は男女というよりその人が優秀な人材であるかどうかをより重視するようになった結果、予定より女性を多く採用している傾向が出てきている。しかしデータを見れば、営業系女性の管理職は既婚者だと5名未満、子供が居るのは大竹さんだけというのが現実である。例えば、30歳までに結婚して二人の子供が居るというような、ロールモデルが現実に居ないのである。
女性の管理職として、妊娠の期間そして育児に於ける時間の遣り繰り(タイムマネージメント)が非常に大切であった。
この点、夫が会社の同期で理解があったので随分助かった面がある。夫は皿洗い・お風呂・週一回の育児所出迎えをやってくれるが、それでも基本的には他の男性と同じく「どっぷり会社人間」であることは間違いない。
大竹さんも出産前は会社人間・仕事優先で、いわゆる主婦はしてこなかったが、子供を授かった時から女性の身体が変わっていくのがわかり、お母さんになるということは凄いことだと感じてから、優先時間のマネージメントが変わったという。最初は夜11時に子供を寝かせるというスケジュールを組んでいたが、それは親の勝手であり子供の為にはなってないということが判り、それからは遅くても6時半に会社を 出て、子供の食事を作り、一緒にお風呂に入り、 絵本を読んで、9時までには寝かせることを最優先とすることにしたという。よって、仕事面では時間の使い方を意識して変えていくことになったが、かえって仕事の効率が良くなったのには驚いた。
会社としても、女性をもっと活用しようというプロジェクトをいろいろやろうとしているが、基本的に女性の問題は、男性が一緒にやらないと駄目だと痛感している。長時間労働が蔓延しており、ワークライフバランスといっても、周囲の、特に中間管理職以上にいる男性で事態の重要性を理解している人が少なすぎるのが問題である。
大竹さんは来夏二人目のお子さんが生まれるとのこと。更にがんばって会社を変えていくようにがんばりたいという。
質疑の中で、次のような質問・提言・やりとりがあった。
- お客さんにリフレッシュ・旅行を勧めていながら、自分達は休暇が非常に取りにくい皮肉な現状。
- 旅行の決定権は、特にカップルの場合でも圧倒的に女性が持っているのに、それを提供する会社になぜ女性の管理職、或いは経営陣が活躍していないのか・・・
- お客として或いは取引先としてJTBへの率直な感じは、高圧的なところがあり大きいホテルしか見ていないという印象がある。
- 働き方として、フレックスタイムをもっと導入すればよいとは思うが、それを悪用したりルーズになってしまう危険性があるのが問題である。
- 旅行社として、日本人が外国に行くケースが圧倒的に多いと思うが、外国人が日本に来て文化交流なども含めての観光産業をもっと勧めるべきではないか。