岡山さんは、朝日エルグループ代表として、この「Cradle to Cradle」~ゆりかごからゆりかごへ~というアメリカの建築家マクダナーと化学者ブラウンガードが提唱挑戦している運動を、日本で推進しておられる。
この二人のアメリカ人の「Cradle to Cradle」=「C2C」という本は2002年に出版され、英・独・仏・中など多くの国の翻訳が為されているが、日本では未だで今岡山さんが手がけてれおられるとのこと。
一寸最初判り難かったけれど、当たり前でとても重要なことを言っていることがやがて判った。
要は “人間は自然の一部であり、自然の生態系の循環の中で生きている”のに、産業革命以降人間は大量生産志向し、資源は無尽蔵であり人間が自然を支配していけるという間違った錯覚のもとに、ゴミを出し続けている。
“ものづくりは、ものの終わりを考えて作ること”、“「Cradle to Cradle」~ゆりかごからゆりかごへ~、生まれたところから生まれたところに戻る 持続可能な(Sustainable)ビジネスであること”、限られた自然資源の中だけれど、自然もビジネスも、即ち「環境保全」と「経済成長」と「人々の幸せ」の全てを成り立たせることが出来るハッピーなやり方があるという。 それは、企業が「経済」、「公正・福祉」、「生態学」のトリプルトップラインを常に目標としていればよいという。
企業のあり方の一つの基準として「C2C認定制度」というのがあり、次の5部門の総合によって三段階(プラティナ・金・銀)に評価されるという:
1.素材
2.リサイクル可能性
3.エネルギー消費、
4.水の消費、
5.社会貢献
このC2Cの考え方が当てはまる分野は、農業・医療・教育・建築・地域と沢山あるが、特に農業こそ、日本でやれることが多くあるのではないかと岡山さんは言う。例えば、農業生産学として売れるものばかりの価値観ではなく、美味しさと共に生態系上・成分上など農業生命学の見地から検討することがあるのではないかという。
最後に、C2C運動の判りやすい一例として、アメリカ中西部のミシガン州グランド・ラピッズ市の、街づくりの状況資料が配られたが、概要は:
ハートウエル市長は市長になった直後、サスティナブル(持続可能)な街のあり方を市民と一緒に考えて、次の三つのことを実行しているという:
- 「環境への配慮」:風力とバイオマスによる発電。2020年までに再生可能エネルギーによる電力供給を100%達成する。
- 「住民への配慮」:良質な教育。(例えば街で生産し地元へ還元していく企業、新しいものづくりの指針に合うような人材・企業を育てる・・・・・)
- 「経済的な繁栄」:ゴミを出さない(使用されている材料の80%までは再利用することが義務付け。補助金や税制優遇策よりも、「サスティナブルの事業をやっていく場所」として誘致した企業の方が意識の面で大きな差がある。
理事長のおつまみのテーマは、講師のテーマに呼応して「Cradle to Cradle ~ゴミを出さない」。
従来以上に、ゴミを出さない精神で料理に徹底したら、サッカーボール1個分とはいかなかったけれども、非常に少ないゴミで約30種のお料理が出来た、心がけることの重要性を実感した・・・・・・
とは理事長の言。