今日の講師は、新日本監査法人CSR推進部長、新日本インテグリテイアシュアランス(株)常務取締役 公認会計士の若き精鋭である大久保 和孝氏です。
企業不祥事の本質的問題、企業経営に横たわる課題、・・・・など真のコンプライアンスの意味を理解し、運用が上手にできていない日本の経済、官僚による硬直したコンプライアンス認識がもたらす不況の問題の認識、現状の分析を行うと共に、広く行政、企業、組織、個人の枠を超えて警鐘を鳴らし、大活躍をしておられる大久保氏に、問題の真髄についてお話いただきました。 しかしながら、限られた短い時間内にてご用意された多くの資料を語りつくすことの難しさに苦慮されながら、若さと情熱の大久保氏ならではの熱ぽい語り口調によってポイントをまとめていただきました。
インサイダーは一体何が問題なのか? 度重なる企業不祥事はなぜ起こるのか?そして、それらの問題の原因はどこにあるのか?
今、日本の企業社会が抱える、最大の課題は、人材育成の欠如である。 それは、顕著に表れているのが経営者育成のあり方そのものである。 経営者という地位がほしくて、経営者になったような人の多くは、センシテビティが欠如している。従業員も、ルールさえやればよいと、思考回路が停止した状態になっている。
そもそもコンプライアンスとは何なのか?
「法令遵守」と誤訳していることにも大きく意味を取り違えている。今日の日本経済は、形ばかりの「コンプライアンス」が蔓延し、むしろ経済全体が混乱している。
こうしたコンプライアンス不況を脱して活力ある企業が持続的に成長していくためにはどうすればよいのか?社会全体が向かうべき方向性を見失っている状況の中、CSRを理解する意義がある。
つまりCSRとは企業と社会の相関関係を示す概念であり、そうした企業の内部統制構築にあたっての最も重要なこととは人材の育成であり大きく4つの要素がある。
- センシティビティを強化すること
- マクロ的視野に基づく考察ができること
- 本質を理解できること
- 人に伝達する能力・スキルを強化する
と、説いている。
また不二家、NOVA、ミートホープなどの不祥事企業における事件の本質分析の必要性などを事例として挙げコンプライアンスの本質に迫った。
こうしたコンプライアンス不況の状況に対する処方などに対して、いろいろな意見質問が出た;
経営者の中には、経営者としての重要な資質が欠如している人が増えている中、次世代のリーダーは期待できるのか? リーダーは各企業に数人でかまわない。それゆえに、そのような人材育成は、大学を舞台に産学連携で進めることが期待される。慶応義塾大学などでの取組みには注目すべきところがある。
この日本の状況を歪曲している最大の問題はマスコミではないのか?テレビのワイドショーなどの興味本位の報道による誤った世論の形成。無知にして形式主義をはびこらせている。新聞報道さえも硬直した組織(デスクなど)の偏向的な報道をしている。
無関心ではなく気がつくかどうかが日常大切な心構えである。
経営者は出処進退が潔くあるべしというご意見もあった。
今後はインドや中国といった新興国の台頭する中での世界標準いかに日本は参加できるのかなどグローバルな問題もある。
福田首相の排出権や環境への取組みなどにも説得力がないことは世界が知っている。それを知らされていないのは当の日本国民自身である。 など活発な質問やご意見がでた。
今月の理事長手造りのおつまみのテーマは「CSRの真髄であるDiversity社会における健全な社会の実現を願って・・・、Diversity & Inclusionを大切にしたお料理で・・・」
今回はこのDiversity & Inclusionの意向にそい、会員の木内様やゲストの佐野氏の男性人も配膳をお手伝いするという画期的な舞台裏もあった。
そして今回の理事長の手作りお料理30品目は、「山菜すし」「キムチ鍋」「えび・かにチャーハン」「肉じゃが」「かに・牛肉コロッケ」「コールスロー」など
今日の講師は、元経済企画庁長官秘書・元通商産業大臣秘書の松尾篤さん。「日中韓」のトップ会談実現に向けてに全力を上げてきた人の、舞台作り苦労話である。ヨーロッパ・北米は共にトップ同士の会談が普通なのに、世界の人口と経済の半分を占めるアジア、しかもその中心国である「日中韓」だけは、
トップがその目的の為に一同に会するということがないというのも不思議である。
ようやくその機運が見えてきて、今年の1月に三国の大使級が日本で一同に会し「日中韓フォーラム」を開催したのは歴史的に大きな一歩であったと言う。
また、5月27日には、遇遇中曽根元首相の誕生日に、「日韓協力の40周年」があり、弾みをつけて早急に「日中協力委員会」を作って「日中韓」トップ会談を実現したいと熱く語る。
この「日中韓」三国トップ会談の必要性は、中曽根元首相が前から提唱してきていることだが、中曽根氏はいまだに大きな影響力を持っている。 また、民間人の清水信次氏が、日韓の会長という立場もあり、一緒に連携してこの運動を進めてきている。
中国側もその意欲は充分で、まず基礎つくりは「青年交流」であるとして、先の胡錦濤主席の来日をみてもそれは充分感じ取れるものであり、日本への印象は非常に良くなって来ているといえる。中国は、どんどん先を見てやっている。
兎に角、未来志向でトップ同士が先ず顔を会わせることが、先ず重要であり、全ての根本であるという。
これに対して、いろいろな意見質問が出た;
- 95%賛成も、今の中国は人権(人を生む権利)や地震による建築基準法の問題など基本的な問題が沢山あるのではないか。韓日は共通点があるが、日中は一寸異なるのでは。仲良くなるだけでは上手く行くのか。
- いろいろな問題はあるが、10年前から比べると非常に改善されているとも言える。56民族を束ねていくには、共産党だから押さえられている面もあるのでは。
- 日中韓が仲良くならなければならないのは判ったが、そのミッション・目標は何だろう?例えば共同体を作るとか。いやまず、やることが大切である。
- その他、どうして、男だけの世界なのか。しっかりした事務局が必要 等。
理事長のおつまみのテーマは、講師のテーマに呼応して、「日中韓のテイスト」の31種。
「日」:七色ご飯、さわらの甘露煮、野菜のお煮付け、・・・・
「中」:酢豚、青椒肉糸、海老・蟹チャーハン、餃子、しゅうまい・・・・・
「韓」:キムチ、ちじみ、冷しゃぶ・・・・・・
その他、山口知子会員から「ふろふき大根」と「蕗煮」、石畑孝子会員から「各種チーズ」の差し入れがあった。