JKSKサロンは、昨年まで市谷「GEWELの間」で45回行ってきたが、本年1月から奇数月と偶数月交互に二箇所の新しい会場で行うことになった。今月は奇数月で中目黒の「ルボア エコール・ド・ナチュロパシー」で行われた。
さて、今日の講師は、早川祥子さん。36年間資生堂で広報・企画などで活躍中された後、日本ハムの牛肉偽装発覚事件が起こり、社内に出来た企業倫理委員会の提言によって社外重役として迎え入れられた。なお日本ハムでは、偽装発覚の2002年8月6日を「反省”ハム”の日」とした。
早川さんのお話は、男性社会の世界に入った女性の視点から見た奮闘記である。最初お互いに戸惑いや遠慮があったが、基本的に社長が良く理解され、トップダウンで受け入れてくれたことがよかったこともあり、いろいろ取り組んで少しづつ変化が生まれて行った。役員会議で閑閑諤諤やるが、正しいと思ったことは何度も言い続けることが必要だと判ったという。
会社には立派な「企業理念」があり、その中に「社会的責任」とか「従業員満足の追及」また、経営理念に「消費者・社会への品質保証」という文字が記されているが、現実は売上げ至上主義に押し流されていた。
また、「お客様志向」の考え方はそれなりにあった。それは「奥様重役会議」と言い台所を守る一般の主婦を重役として迎え、生活者の声として商品開発・経営に活かす目的であったが、充分に機能してなかった。それは「お得意先志向」であり、一般のお客様志向とは違っていた。
女性の感性・能力を社内でも活用するための新しい取り組み例として;
- 女性活躍推進プロジェクトを立ち上げ、消費者・生活者視点での提案提言を強化。
- 食品メーカーにおける女性の視点の必要性も徐々に認識されてきており、管理職500名の内以前は女性は0だったのが、最近は12名が誕生したという。
- 「お客様サービス室」を社長直轄で独立させ、「CS室」を創設し、品質保証部・お客様サービス室・CS室を「お客様コミュニケーション部」として統合創設。
- 「食の安全」・「品質保証システム」の再構築。これは「安心」→「満足」→「感動」のピラミッド作りを目指すことである。
いろいろ質問があったが、「お客様志向・視点」はどのようにして得るのか?
それは、現場の感覚が掴めるかどうかの問題であり、早川さんは自分の商品は自分でデパートで
お金を出して買うことにしてきたが、店頭で自分が客として買ってみて、初めてその商品の価値が判るという。社員割引き(2~3割引)では、売り場における買う立場の消費者の感触がつかめない等、厳しい経験の上に立った者のみしか出来ない貴重な示唆に富んだお話を多々伺えた会であった。
今日の理事長のお料理のテーマは、「どれも美味しくいただきます」という講師の言葉に、お雛祭りシーズンの「菜の花・蟹寿司」、「けんちん汁」、「ナムル小鉢」、「蓮根のぴり辛」、「ほたてと野菜の梅和え」など30種、山峰国彦会員の1週間かけて作ったお手製のハム5kg、福田崇子会員親子の手造り餃子、石畑孝子会員のチーズ差し入れと共に大いに花を添えて頂いた。
(文責 JKSK事務局)