50回を迎えたJKSKサロンの今日の講師は、ウオールストリートジャーナルが2007年に、「アジアで眼が離せない10人の女達」に選ばれたというキャシー・M・松井さん。アメリカ国籍の日系2世、奨学金でハーバート大学を卒業、現在はゴールドマンサックス証券の経営幹部のお一人として辣腕を振るわれている。
ご両親は奈良県のご出身だが、日系一世としてアメリカに渡り農場を経営、大変なご苦労の末今は全米の「蘭」の花の30%のシェアーを持っておられるという成功者である。しかし、利益を子供達には1ドルも渡さず「松井基金」を設立し拠出し、専ら、貧しい家庭の子どもたちの教育をサポートをしているという。母親はお茶の裏千家の先生でもあることもあり、日本の文化を何時も大切にしているとのこと。
今日はゴールドマンサックスの話ではなく、松井さんが、現在情熱を傾けている「アジア女子大学」(AUW)の意義、これからの展開、日本、日本人の協力支援への呼びかけについてである。AUWの概要は下記の通りで、「女性の教育、とりわけ高等教育が、リーダーの育成、ひいては、持続可能な発展・経済成長・政治的安定の実現に極めて重要である」という信念に基づいて設立されたものである。
・名 称:アジア女子大学 Asian University for Women (AUW)
・場 所:バングラディッシュ、チッタゴン
・対 称:南アジア、東南アジアから中東にわたる地域
・学生数:最大2500名
・学 部:「アクセスアカデミー」(1年)「学部課程」(3年)「大学院専門教育課程(修士)(2年)
*「何故 女性なのか」?
アジア地域の女性達には、高等教育を受ける機会が非常に少ないことと、従って、有能、有望な女性達が活用されていない現実があることと、男性より女性への投資のほうがはるかにリターンが大きいからである。男性は自分のことだけしか考えないが、女性は自分が教育を受ければ必ず子供にも社会にもよい影響を及ぼそうとする潜在的能力がある。
*「何故 高等教育なのか」?
「高等教育が、リーダーの育成、ひいては持続可能な発展、経済成長、社会・政治的安定の実現に極めて重要である」からである。
*「何故 バングラディッシュなのか」?
教育を重んじる伝統があり、政治的安定性の高いバングラデッシュは、AUWの使命と理想を充足するために最適な場所であり、バングラデッシュは、多様性に富んだ民主国家で女性の地位向上に向けてたゆまない努力をしている。グランミン銀行やBRACなどのNGOによる先駆的活動がよい例であり、ノーベル平和賞受賞者を2名輩出するなど、人間の知を重視する伝統がある。バングラデッシュ議会は、AUWに学問の自由、教育機関としての自治を認めるとともに50haの土地を提供するという決定もしている。
今回は、JKSKサロンが丁度50回目という節目であることを祝し、この5年間、50回に渡り毎回一人で数十種類の様々な手造り料理を作り続けて来た理事長を称えて、夫と事務局長と庵主でビックサプライズを企画した。松井講師の人気もあり、人数も62名という新記録と相まって、大変意義ある盛り上がった第50回のサロンとなった。
今日の理事長のお料理のテーマは、「講師がHarvard時代に過ごしたアメリカNewEngland地域のテイストと現在、情熱を注いでおられるアジア地域のテイストを中心に・・・・」と、出席希望者が開催日が近づくにつれて人数が増大していくことにも呼応して、準備された41種のお料理の数も記録であった。
(文責 JKSK事務局)